これであなたも、日本語教師!

日本語教育能力検定試験合格を目指して独学でがんばる人の応援ブログ

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『日本語ボランティアは、日本語教師じゃないんですよねー』

 いきなり訳の分からないタイトルで始まりましたが、これは私の言った言葉ではありません。とある大学主催の、地域日本語教室ボランティア養成講座で、講師の先生がオンライン授業中に発した言葉です。

 私は最初、意味が分かりませんでした。その講座のコンセプトが「地域日本語教室で日本語を教えるボランティアのスキルアップを図る」ことだと思っていたからです。

 でも、よーく話を聞いていると、どうやらその先生の頭の中では、「日本語教師=日本語を教える人」、「日本語ボランティア=日本語教師を補助し、学習者のレッスン相手を務める人」という図式があるように思われました。

 私はとても悲しく、残念でした。

 下のグラフを見てください。文化庁がまとめた、令和元年度「国内の日本語教育の概要」という調査レポートの中のグラフです。

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 国内の日本語教師の人数を、常勤・非常勤・ボランティア別に集計したものです。説明にあるように、半分以上がボランティアです。

 これをさらに施設別に集計し、その中から地域日本語教室を主として活動する国際交流協会と、留学生や入国直後の技能実習生などを教育する法務省告示機関を抜き出したのが下の表です。

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 表の見方は、一番左が施設数、右に常勤教師、常勤事務、非常勤教師、ボランティア教師、合計、です。法務省告示機関、いわゆる日本語学校がボランティアが非常に少ないのに対し、国際交流協会では圧倒的にボランティアが多数です。地域日本語教室はボランティアで成り立っていると言っていいでしょう。

 それなのに、それなのにあのような言い方をされると、本当に悲しく残念な気持ちになります。

 で、本日の結論です。ボランティアのみなさん、「日本語教室の都合の良いお手伝いさん」から脱却して、「日本語教育の中心的担い手」になろうではありませんか。

 そのためには、もっと私たちは勉強し、箔もつけなければいけません。それには、日本語教育能力検定試験合格が一番の近道です。一緒にがんばりましょう!