過去問勉強法
当ブログのスケジュールでは、5月から過去問に取り組むことになっていますので、計画通り勉強している人は今頃2巡目に入っているでしょう。
そこで、この辺りで再度過去問の勉強法を確認したいと思います。なぜなら、これを間違えると検定試験の合否に大きく影響するからです。
今回取り上げるのは、試験Ⅱと試験Ⅲの記述問題を除いた、選択問題の勉強法です。
1.4年分を5回やる。
私が推奨するのは、平成28年度から令和元年までの過去問です。これを5月から9月まで毎月1回します。
出遅れた、まだ過去問やってないという人も大丈夫です。まだまだ十分時間があります。早急にアマゾンやメルカリなどで取り寄せ、チャレンジしてください。
2.令和2年度版は模擬試験として10月にやります。
これで直近5年分を押さえることになりますので、万全です。必ずしも令和2年度版でないといけないということはありませんが、最近の出題傾向を知る意味でも直近の情報は押さえておきたいものです。
3.答えではなく正解・不正解の根拠を押さえる。
同じ問題を何回も解いていると、答えを覚えてしまうことがあります。ぱっと見ただけで「はい、この答えは選択肢2」というように。
でも、これはとても危険です。選択肢2を正しいとする根拠があやふやなまま通り過ぎてしまうおそれがあります。少し切り口を変えて選択肢3を正解とする問題を出されたら、間違える可能性が大です。
答えがすぐに分かっても、なぜ選択肢2が正解で、なぜ他の選択肢が間違いなのかをきちんと言えるようにしておきましょう。
そのためには、日本語教師養成講座の講師になったつもりで声に出して解説するのが一番です。そしてこのとき、赤本を再び引っ張り出してきて解説原稿を作るのです。また、度々紹介するブログ『今日ものんびり日本語教師』さんを参考にするのもいいでしょう。とにかく、教えることは最大の学びにつながります。
4.記録し、分析する。
下の写真をご覧ください。平成25年度過去問の第1回目(上)と2回目(下)の私の解答用紙です。
まず1回目の上の用紙を見てください。青でマーキングした問題は全問正解の問題です。黄色マークは半分以上間違えた問題です。これにより、自分の得意な問題とそうでない問題が分かります。黄色マークの問題を重点的に勉強します。
次に下の2回目の用紙を見てください。点数が上がってますが、そんなことはどうでもいいです。
ピンクでマーキングした問題は2回連続間違えた問題です。黄色は、前回合っていたが今回間違えたという問題です。どちらも、どうして間違えたのか追求します。
こうして3回目、4回目と過去問を繰り返します。すると、面白いことに?、1回目不正解、2回目正解、3回目不正解といった問題が出てきます。まるでモグラ叩きのように。我ながら苦笑しつつ原因分析します。
このようにモグラ叩きを繰り返して5回目くらいになると、ようやくどの年度も90%台の正答率になります。
ここまで来れば一安心です。試験Ⅱや記述問題でよほどのことがない限り、合格間違いなしです。
5.試験時間を守る。
検定試験の問題冊子の表紙には試験時間が書いてあります。例えば、試験Ⅰは90分です。
1、2回目はともかく、3回目以降はこの試験時間を守りましょう。なぜなら、試験問題の多くは、時間を掛ければ解ける問題だからです。でも、そうやって得た得点は実力とは言えません。過去問も、本試験と同じ試験時間で解きましょう。
6.他の問題集には目もくれない。
実は、私は過去問集のほかに赤本の問題集やア〇ク社の合格問題集を持っていました。しかし、結局どちらも1ページも開くことなく検定試験を迎えました。そして、今頃はどこかの BOOKOFF の棚に鎮座していることでしょう。いや、誰かが買っていったかもしれません。
処分した問題集を買った人には申し訳ないですが、私にとっては正解だったと思います。どちらもかなりのボリュームがあり、もし手を付けていたら勉強時間を相当圧迫し、混乱や不安を増長させるだけだったと思います。
悪いことは言いません。問題集は過去問だけにしましょう。なお、赤本内の確認問題は、その名の通り確認の意味で、本番直前にやるのもいいと思います。