外国語教授法の検定試験対策
検定試験には必ず外国語教授法についての問題が出ます。また、教授法に関連した出題も多数あります。記述式問題にも大きく関係しますから、検定試験対策として外国語教授法を押さえておくことは、とても重要です。今日はそのポイントについてお話しします。
1.時系列で把握する。
外国語教授法はこれまで様々な歴史的変遷を経て現在に至っています。例えば、Aという教授法を批判してB教授法が生まれ、さらにB教授法の欠点を補うべくC教授法が開発されるというように複雑に関係、関連しながら変遷しています。
したがって、外国語教授法はこの歴史的な流れに沿って理解することがまず重要です。
そういう意味で、赤本の215ページから223ページはとてもよくまとまっています。また、私の推奨するブログ『毎日のんびり日本語教師』さんでは「外国語教授法の変遷についてまとめ!」として、タイトル通り時系列でまとめられています。ぜひ参照してください。
外国語教授法の変遷についてまとめ! | 毎日のんびり日本語教師
2.グループ分けする。
外国語教授法は様々な切り口でグループ分けすることができます。検定試験でも、その切り口で出題されることがあります。例えば、「行動主義心理学」や「社会的構成主義」などの学習観の切り口です。
また、フォーカス・オン・フォームズ、フォーカス・オン・ミーニング、フォーカス・オン・フォームといった分類もあります。
それぞれの用語について理解することはもちろんですが、そのグループに含まれる教授法、グループの特徴、他のグループとの関係性も押さえておきましょう。
3.各教授法を1分間で解説できるようにする。
検定試験に出そうな教授法は、区分の大小によって20ほどあります。これらを1分間スピーチでレクチャーできるようにしましょう。
4.エクセルにまとめよう。
上記1から3までを行うためのツールとして、エクセル表をつくりましょう。エクセルが苦手な方はワードでも、あるいは手書きノートでもいいです。とにかくアウトプットが大事です。目、口、耳、手、あらゆる器官を総動員して記憶化します。
以下は私が作ったエクセル表です。それぞれの教授法の特徴やグループ毎で把握できるよう作りました。ご希望の方には差し上げてもいいですが、自分で作ることに意味があります。ぜひ参考にしてください。
コロナ禍の下、みなさんそれぞれに苦労なさっていると思います。ただその中で、在宅時間が多くなったということは共通しているのではないでしょうか。これをチャンスと捉え、検定試験対策に傾注しましょう。コロナが収束する頃、きっと明るい展望が開けていることでしょう。健闘を祈ります。