赤本を読もう!
3月になりました。いよいよ検定試験の勉強に入ります。まずは、赤本(日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド/第5版)です。
あなたは赤本第5版が手元にありますか。2月のブログで言いましたように、第5版は第4版より格段に進化しています。まだの方は、ぜひ第5版を入手してください。
1.覚える(記憶する)ことよりも、理解することを優先する。
まだ試験日まで半年以上あります。今から暗記していたら大変です。長期間にわたって記憶を維持しなければいけません。そんなことにエネルギーを費やすのではなく、まずは全容を把握することに努めましょう。
2.今月は第5部まで。第6部(音声分野)と第7部は、4月に回す。
今月は「全容の把握」がテーマでした。第1部から第5部までが出題範囲なので、これが全容になります。
また、第6部と第7部は赤本通りではなく、少しアレンジして勉強した方が良いと私は考えていますので、来月に回します。
3.ノートは特に要らない。ひたすら読む。
最初に書いたように「理解優先」ですから、赤本に書いてあることが理解できるかという基準で読み進めてください。理屈や用語や数字を覚えようとしないでください。そんなことをすると、却って不安になったり自信を無くしたりするだけです。
もし、理解できないことがあったら、ネットや青本(日本語教育のスタートライン/スリーエーネットワーク社)で調べ、理解に努めます。それでももし分からなければ、ノートに「〇〇について××と書いてあるが、分からん」と書いておきます。
このようにノートは最小限にして、理解できたら次から次へと読み進めます。きちんときれいにノートにまとめてたら、とても時間が足りません。それに、写すことにエネルギーが取られ、記憶に残ることはあまり期待できません。
私も、最初は赤本などに書かれたことを、きれいにノートにまとめていました。しかし、ニ三日もしたら、ほとんど覚えていないことに気づき、愕然としました。ノートに書いたということで、覚えた気になっていただけでした。
4.緩急をつけて読む。
赤本には、出題頻度を示す★や、重要箇所を示すアイコンが記されています。重要アイコンや★★★が付いているところは、じっくり腰を据えて読みましょう。
逆に、重要アイコンが付いてなかったり★が一つの箇所は、さらっと通り過ぎてください。
以上、赤本の読み方です。が、これは総論です。各論は多少異なってきます。次回からその各論を、第1部から順にお話しします。