これであなたも、日本語教師!

日本語教育能力検定試験合格を目指して独学でがんばる人の応援ブログ

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セルフ420時間独学講座を開講しよう!

 2月は検定試験勉強の準備月間として、いろいろ準備していただくものを紹介してきましたが、整いましたでしょうか。最低でも赤本のできれば第5版と、過去問の2017年度から2020年度までをご用意ください。

 いよいよ3月から当ブログでの学習が始まりますが、ここでもう一度学習方法を確認します。

 まずは学習時間です。今年初めて一から独学で受験する人は、420時間を目安にしましょう。

 420時間の根拠は、特にありません。正直、420時間養成講座を多少意識していますが、3月から9月までの7か月を毎日2時間、1か月60時間勉強すれば420時間になるので、妥当な数字かと思います。

 あくまでも目安です。ご自分の生活スタイルと照らし合わせて設定してください。毎日2時間としましたが、例えば平日1時間、土日5時間の週15時間でもいいでしょう。

 大切なのは、毎日やるということです。どんなに忙しくても、どんなに疲れていても30分、いや15分でもいいので、毎日検定試験のことを考えてください。

 もっと言えば、机に向かわなくてもいいです。通勤電車の中でも、職場の昼休み時間でもいいです。とにかく、いつも頭の片隅に検定試験のことがあることが大事です。

 そうすれば、何かといろいろな場面で出題範囲に遭遇します。

 例えば、お昼休みに課長に定食屋に誘われ何にするかとなったとき、課長が「私はウナギだ」と言ったら、『おっ、出ましたウナギ文』となるわけです。そこであなたはウナギ文の構造を思い浮かべ、『うん、たしかに述語が省略され、「名詞+だ」になっている』ことを確認します。そしてそのことを、家に帰って家族の誰かに話します。

 もうこれであなたは、ウナギ文は万全です。しっかりあなたのエピソード記憶という宣言的記憶になり、さらに家族に説明することによって手続き的記憶になったからです。この宣言的記憶と手続き的記憶は長期記憶と言われ、しっかり頭の中に残ります。

 またあるときは、同僚のFAX送信のダブルチェックをしてあげて、「ありがとう」と言われます。すかさずあなたは、『今の「ありがとう」はドミドドドだな』と分析し、家に帰って一人暮らしのあなたは、秘かに飼っているハムスターに向かって『ありがとうはドミドドドだよ。ハムスターも一緒だよ』とレクチャーします。

 「ありがとう」が検定試験の音声問題に出ることはないかもしれませんが、こういう日常を繰り返していれば容易にアクセントを聴き取れるようになります。このように、いちいち記憶をたどらなくてもできるようになることを自動化と言います。

 私がこういう勉強法を推奨するのは、暗記の苦労が要らないからです。暗記は、かなりの労力を伴いますし、また忘れやすいものです。もちろん暗記しなくてはいけないこともたくさんありますが、できるだけ手続き化、自動化して、省エネを図りましょう。

 ここまででお気づきの方もいらっしゃると思いますが、今回から重要な用語を太字で書くことにしました。

 ただ、私はとても用語の解説ができるレベルではありませんし、このブログの使命でもありませんから、文脈上必要なとき以外は基本的に用語説明はしません。

 それに、みなさんもその都度、赤本や用語集を当たった方がエピソード記憶になり、単に受身で読み流すよりずっと記憶につながります。

 最後に、今日のおさらいとして、以前投稿した習慣化アプリ「みんチャレ」を再度紹介します。

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 今日の「みんチャレ」チーム検索画面のスクリーンショットです。ご覧のように今年の検定試験を目指す方が、チームをつくってがんばっています。満員だったら、あなたが新たなチームを起こせばいいです。今ならすぐに5人集まります。

 みんなで切磋琢磨しますから、なかなかサボれません。と言うより、「やらなくちゃ」という気にさせてくれます。

 それに先ほどのエピソード記憶と手続き的記憶です。「今日はこんなことを勉強した」とか「ここのところがよく分からない」といったことをやりとりすることによってエピソード記憶や手続き的記憶になります。特にお勧めは、誰かが発した質問や疑問に対して、赤本やネットで調べて回答することです。とても自分自身の勉強になりますよ。

 それでは、2月はここまでです。3月に入ったら、赤本読みを始めましょう!