これであなたも、日本語教師!

日本語教育能力検定試験合格を目指して独学でがんばる人の応援ブログ

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検定受験料大幅値上げ! Why?

 最近、当ブログの更新頻度が少なくなっているのを見て、私の健康状態を心配してくれる読者から問い合わせをいただきました。

 大変ありがたいことで、また心配をおかけして申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 ただ、たしかに3年前には胃がんを患い、昨年末には膀胱がんが見つかって手術を受けていますが、いずれも術後は順調で定期検査では異常なしの結果が出ています。自覚的にもほとんど問題なく、むしろ1年前のサラリーマン生活をしていた頃より余程充実感を感じています。

 また、当ブログは、検定受験者に寄り添うことをスタンスとしています。つまり、マラソンに例えれば併走者、伴走者です。受験者のみなさんと同じペースでこのブログも進もうと考えています。今は赤本を俯瞰的に読む時期なので、その読書ペースと合わせるべくブログ更新を考えていました。

 と、一通り言い訳じみたことを申し上げましたが、やはり読者のみなさんの気持ちを考えれば、期待して覗いてみたけど何も新たな情報がなければ面白くないですよね。

 そこで、当ブログのテーマも少し幅を広げ、検定試験そのものだけでなく関連の話題も採り上げていくことにします。

 ということで早速第一弾。今年の検定試験のニュースです。

 主催者のJEES/公益財団法人日本国際教育支援協会から令和3年度の検定試験実施要項が発表されました。そしてその中で、大変悲しいニュースが含まれていました。

 受験料が大幅に値上げされたのです。以下はその理由の引用です。

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 如何ですか。昨年の受験料は税込10,800円でした。一方、今年は税込14,500円です。実質34%の値上げです。体感的には1万円が1万5千円になった、1.5倍の大幅値上げの感覚です。

 これに対して上記のような理由が述べられていますが、私は納得がゆきません。コロナ対策に万全の措置を講じるとありますが、昨年以上の事をする必要があるのでしょうか。私の疑問は次の二点です。

1.人類がコロナに打ち勝った証として東京五輪を夏に開催し、ワクチン接種も計画通り進めば10月末には既に収束していて、昨年以上の対策は必要ないのではないか。

2.コロナ対策費を商品価格に転嫁している民間事業者は見たことがない。みな、骨身を削って経営努力をしている。これでは公益財団法人ではなく、自分たちの利益だけは確保しようとする私益財団法人ではないか。

 上記では、受験料を改定せざるを得ないことをご理解くださいとありますが、私は到底理解できません。読者のみなさんはどうお考えになりますか。

 

 さて、頭を少し冷やして本題に入ることにします。今回は、赤本の第3部から第5部の読みかたです。

■第3部「言語と心理」の読みかた

 ここで重要なのは、自分事として読むことです。記憶や言語習得のメカニズムを、他人事(ひとごと)として考えるのではなく、自分に置き換えて読んでください。

 例えば、記憶ストラテジー維持リハーサルを検定試験勉強に取り入れて、重要箇所を声に出して読んだり心の中で何度も復唱したりすると、記憶と同時に学習効果も高まります。

 また、言語習得論ではインプット仮説アウトプット仮説など、様々な仮説が出てきますが、これらも自分の英語学習過程に置き換えて読めば、エピソード記憶が蘇って長期記憶になることでしょう。

■第4部「異文化コミュニケーションと社会」

 ここでは、異文化に対する自分自身の文化(価値観、姿勢、反応)を見つめ直すことが大事です。

 例えば、ジョハリの窓では自分はどの窓が大きくどの窓が小さいとか、自分がよく使うコミュニケーション・ストラテジーは何だろうと考えてみてください。

 第3部同様、ここでも自分事として捉えることで、より理解が進みます。

■第5部「社会・文化・地域」

 他の分野に比して、暗記項目が多いのが第5部の特徴です。したがってここでは、あまり細かな数値にこだわらず、日本語教育の流れや最近の傾向などに着目して読むようにします。

 なぜなら、今の段階で暗記に励んでも、試験までの半年間記憶を維持するのは大変だからです。統計データや時事用語は、試験直前に重要事項を絞って詰め込むようにしましょう。

 

 間もなく4月に入ります。4月は聴解と記述の試験対策をお伝えします。私が最も苦労して、そして成果を挙げられたところです。お楽しみにしてください。