これであなたも、日本語教師!

日本語教育能力検定試験合格を目指して独学でがんばる人の応援ブログ

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用語集もぜひ一冊!

 日本語教育には実にたくさんの用語が出てきます。これらの用語を制覇することが、検定試験突破の鍵になると言ってもいいでしょう。

 単に用語の意味を調べるだけなら、このインターネットの時代ですから用語集は無くても事足ります。しかし、試験勉強で用いる用語集には、もう一つ別の使い方があります。それは、その用語の分野全体を俯瞰して体系的に理解するということです。

 例えば「教授法」の分野では、「文法訳読法」「ナチュラル・メソッド」「グアン・メソッド」「サイコロジカル・メソッド」といった用語が出てきますが、これらは歴史的・思想的に密接に関係していますので、それらの関係性を把握して理解する必要があります。そのため、検定試験対策用とされている用語集は、すべて分野別に編集されています。ということで、用語集の必要性は分かっていただけたでしょうか。

 いくつかある用語集の中から、当ブログでは以下の2冊を推奨します。でも、2冊とも買う必要はありません。どちらか1冊でいいでしょう。

 まず紹介するのは、いわゆる赤本の姉妹本とも言うべき、ヒューマンアカデミー著の「日本語教育能力検定試験・分野別用語集」です。

 当初私は、赤本に出てくる用語の説明を抜き出して、単に分野別に並べただけのものと思っていましたが、そんなことは全くありませんでした。試験の出題範囲の順に掲載され、見出しごとに重要度に応じたマーク(★~★★★)が付けられるといった細かい配慮がされています。

 驚いたのは、執筆陣は赤本とほぼ同じでしたが、担当分野をガラッと入れ替えていたことです。赤本の説明をそのまま流用しておざなりの編集になることを避けたのだと思います。

 そのほか、巻末の音声や述語の活用についての資料も利便性が高く、検定試験対策だけでなく、合格後の日本語教師としての日本語教育にも活用できるものです。