シープペンシルを侮るなかれ!
日本語教育能力検定試験の解答は、一部記述式問題を除いて基本、マークシート方式です。試験時間は限られていますので、いかに早くマークシートを塗りつぶすかが一つのポイントになります。
そこで今回、私は2種類のシャープペンシルで塗りつぶしの所要時間を比較してみました。
使用したのは、ぺんてるのマークシートシャープ(1.3mm、B)と、三菱鉛筆のクルトガアドバンス(0.5mm、B)です。解答用紙は、平成23年度の試験Ⅰの解答用紙をコピーしたものです。
写真のように、①の解答欄をマークシートシャープで、③の解答欄をクルトガアドバンスで塗りつぶし、それぞれ時間を測りました。
結果は①が2分29秒71、③が4分34秒84で、マークシートシャープが2分以上早く、圧勝でした。
試験Ⅰは100問で、試験時間は90分です。1問当たり54秒の持ち時間になります。つまり、マークシートシャープを使えば、2問以上早く解答できる計算になります。
これは大きいですよ。ただでさえ時間勝負の検定試験で、2分の差はとても大きいです。試験Ⅱや試験Ⅲも合わせると、その差はもっと大きくなります。
私の推測ですが、検定試験の合否線上付近には千人以上の人がいると思います。その人たちは、たった1問か2問の差で天国と地獄に行き先が分かれるのです。そしてその地獄行きの理由が、シャープペンシルのせいだとしたら、悔んでも悔やみきれないではないですか。
マークシートには、必ず専用のシャープペンシルを使いましょう。
検定試験には、もう一本、シャープペンシルが必要です。記述式問題用のものです。
別に普通に400字詰め原稿用紙に書くだけなので、0.5mm、HBの普通のシャープペンシルでもいいように思えるかもしれませんが、実際にはここでもかなり違います。
私が推奨するのは、プラチナのプレスマンです。芯は0.9mm、2Bです。太くて柔らかいのでスラスラと書け、字も迫力があります。同じことを書いていても、細くてなよなよした字と太くて重厚な字とでは、試験官に与える心証も大きく異なります。とにかく、数百円の問題です。神は細部に宿ると言います。ベストを尽くしましょう。
次回は、ノートについて投稿します。