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日本語教育能力検定試験合格を目指して独学でがんばる人の応援ブログ

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アクセント問題、できましたか?

 昨日の問題の答え合わせです。問題を再掲します。

問題 

日本語母語話者が、標準語で「磨き上げる」と言ったときのアクセントの型を、下のa、b、c、dの中から選んでください。

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 答えは、dです。間違った方は、昨日紹介した鍵盤アプリなどで確認してみてください。aからdまで、低い音をド、高い音をミとして鍵盤を押してください。dが最も標準語で「磨き上げる」と言ったときに近いはずです。

 なお、ついでに言うと、日本語のアクセントには決まった規則が二つあります。下の枠内に、赤本第4版から引用します。

規則1 語の1拍目と2拍目とは必ず高さが異なる。
規則2 1語の中で山は1拍か、連続した数拍、すなわち1ヵ所のみである。

  規則2の山とは、「高いところ」です。

 この規則から言えば、選択肢のaとbは、規則1違反になります。ただし、気をつけていただきたいのは、検定試験のアクセント問題に出てくる選択肢は、ほとんどが規則違反だということです。山が二つも三つもある選択肢はざらにあります。

 なぜなら、日本語教師として学習者のアクセントの間違いを具体的に指導できるかを問う問題だからです。したがって、上記規則は日本語教育上重要な知識ですが、アクセント問題のときは忘れて試験に集中してください。

 では、本日はここまでです。次回は、予約注文した赤本の第5版が明日届く予定なので、紹介したいと思います。ニ三日前に地元の書店を覗いたら既に出ていましたので少しだけ立ち読みしましたが、大幅に改訂されている感じでした。明日が楽しみです。